ほう。[爆炎を割って一歩進んだ魔は、矢を放ってきた人間を見て片方の眉を上げる。] 我の名を知るとは、何者だ? 我の一撃を止めた記念に、名を聞いてやろう。[面白い、と不愉快だ、を混ぜ合わせた顔で言い、それから不意に眉根を寄せた。喉の奥に小骨が引っかかって不快だ、とばかりの顔をする。*]