っ![ゆっくりと場所を移らせる合間に、巨大な触手が上空にまで襲い掛かってくる。思ったよりも長くこちらにまで届いてきたそれを、間一髪とかわしながら、ゆらりと空中を泳ぐように舞った。]いいぞ鳴丸。あの触腕には捕まるではないぞ。[吸盤つきのそれに掴まれれば龍とてひとたまりもないと、鳴丸も理解っているのか、水面から突き上げる槍のようなそれを、長い身体をうねらせ避ける。]