まぁその……そうだね。
ちゃんと顔を合わすのは今が初めて、だけども。
どういう理屈か知らないが。
この子の声が聞こえたんだ。
もしかしたら、私とこの子の魔法の性質が似ているからかもしれないけど。
……多分それが、私たちの恩恵とやら、みたいだね。
[実際、闇刈人の過去の恩恵も似たようなもの。
魔女か、人狼かの違いはあれど。]
ところで君、……魔力は大丈夫かい?
先の魔法、随分魔力消費が激しそうだったけど。
[言いながら、手近に転がっているジェムをひとつふたつと拾い上げ、ジルへと放り投げた。]
サシャ、君も使っておくといい。
また何時ディアボロスが……
いや、例のアヴェとやらが出てくるかわからないのだから。