― 魔王城最深部 ―[駆けだすのと同時に感じた力>>194に、微か、口の端を上げる。影に溶け込み己が身を支える力は、魔王の一撃の放つ圧を退け、それに対するだけの加護を与えてくれていた]おうよ!俺の、みんなの……そして、俺たちに未来《さき》を託してくれたひと、全員の力を映す!それが、この剣の力だぜ![魔王>>204に返すのみ合わせるように、光が零れる。想いを蓄え力と変える。それは、当代との共鳴の果てに新たに剣が得た力。透き通る刀身は、その純粋をさを映すもの──とか、そんな説明をする余裕はまあ、なかったわけだが。]