― 回想:内乱勃発後 ―はじめましてっ、おじょうさん![コリルスより南東にあるラヴァンの地より訪れた“客”。彼についてやって来た人物への、最初の挨拶がこれである。即座に父から、「お嬢さんではない」と指摘された。当の本人からも訂正があっただろうか。ともあれ少年は、指摘があってもなお、女性と間違えてしまった目の前の人物をまじまじと見つめていた。やっぱり女っぽいと]