― 回想・雨の日 ―
[ラムスドルフ家を襲った惨劇について、詳細を知ったのはシュヴァルベについてからだった。
軍部での検死・解析を終えた「ノトカーの家族」はようやく家に帰され、親しい人たちに見送られることになった。]
「魔法石が…、魔法石さえなければ
こんな事にはならなかったのか…!?」
[陽気だった青年は、全てを失い、見る影もなく憔悴し、子供のように自分に取り縋っている。]
ノトカー……嬉しい。
きて…くれた………
兄さま、ね?
言った通り…でしょ…?……
…私が会いたいって思ったら…いつも…来て…くれる……