[”代償”と聞いて、やっぱり、と思う。>>220
アリーセが続ける言葉をそのまま黙って最後まで聞いてから、口を開いた。]
…えっと、つまり。
僕の望みを叶えて貰える代わりに…僕がいつか死んでしまったら、
僕の魂は、アリーセさんのモノになる…ってこと…でしょうか?
それとも、僕の望みが叶ったらもうそこから、僕の魂はアリーセさんの…モノ?
[ある意味、今は主様に全てを、魂も拘束されているようなものだとは思う。
少し表情の変わったアリーセを、じっと見つめ続けて更に問うた。
問いながらもその瞳は、欲に溺れた者と変わらない風だっただろう。
”自由になりたいんだろう?”という言葉が、心を激しく揺らす。]