人狼物語−薔薇の下国

497 堕天の服従試験


邪眼の怪物 クレメンス

[人の真似事をしようと思ったことは無い。
 出来るとも、思っていなかった。

 己にとって孤独と孤高は同じ意味であった。
 他に介入するは視線だけ、暇だけ。
 己の無聊を真に慰めるものなど、存在を信じていなかった。

 だが、この勇敢にして愛い元天使は、未来を予言する。>>212
 己の眼には視えぬ先も、彼の眼には浮かぶらしい。
 賢しさも是とする怪物は、彼のこうした聡明さも好んでいた。]

 君は私に多くの無駄を教える気でいるな?
 いや ――――、この私さえ、調教する気か。

[笑う気配で唇を揺らした。
 
 自身は邪視の怪物。闇と恐怖より生まれ、負の感情を食む。
 本当なら、食事も睡眠も不要だ。性交だけは、己の求む感情を摂取出来るので好んでいたが、其れも嗜好品でしかない。

 けれど、無駄に塗れた徒労を、彼と分とうと思った。>>213

(226) 2018/03/31(Sat) 12:17:27 (momoten)

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