―回想>>181―
・・・フェリクス様・・・
軍職を引き受けている以上は
この国のために最善を尽くすのが武官の務め。
敵が攻めてくるのならば火を持って防ぎ
国体を守らねばならないときは
命を賭して国を守るのが我等の役目です。
その心配があるのならば、
王子は国にいるべきでしょうが・・・。
この発表に意を唱えるものは皆
アレクシス参謀総長の厳正なる調査を信じております。
万が一などあってはならないのです。
[さすがに万が一の話に釘をさされ、アイリも焦る。
王子が真実ならば王位を認めると言った以上は信頼におけるアレクシスに任せているが、彼が殺されることがあればフェリクス派にとっては裏切られたも同然の話でもある。その制止は無理と言えた。*}]