[電撃は確かに魔王の体を焼いた。だが、体中に稲妻の名残をまとわりつかせながら、魔王は倒れることなくコカトリスの背にあった。上空の王子を見上げて、にやりと笑う。] 炎よ、我が敵を撃て![短い詠唱とともに、手の先に炎の槍を生み出す。それは一直線に王子へと飛んだ。]