― 『澱み』の集う場所 ―
え、なに、あれ?
[鈍色の数がだいぶ減った頃。
前方に見えていた鈍色の卵に変化が生じた]
『『虚無』が形を定めたようですわねぇ……わたくし、ちょっと行ってまいりますわぁ』
[現れた姿――鈍色の海龍にぽかん、としている間に水霊はふわりとどこかへ飛び去って行き。
戻ってきた水霊から伝えられたのは、とにかく海龍の力を削って、逆鱗を砕け、という事]
それで……どうにかなるの?
『もちろん、仕上げも必要となりますわ。
……その時には、貴女の力も貸してくださいましね?』
……え。