···見限る?引き返せる?だと·····
[その言葉>>196にアイリは信じられない驚愕の顔を見せる]
ふざけるな!貴様は私を愚弄する気か‼?
意に沿わぬならば去れとあしらうか?
[怒鳴る声、プチンと頭の中に感情を抑える神経の切れる音が鳴り身を乗り出しテーブルに強く両手を叩きつける。
揺れるコーヒーカップ、ガシャンと落ちる皿も気にせずアイリは感情を顕にした。]
立場に違いはあろう。家名を背負う責任もあろう。
しかし貴様は私に心にも無い嘘をつき、
あまつさえ女としての私を否定する!
あの時の貴様は何だったのだ!?
貴様が望んだのは都合の良い従順な妻だけか!?
[こいつに私を思う気持ちは無い、アイリはそう感じた。
そして自分を否定されたような気がした。
この上なく一瞬でもリヒャルトの立場を案じた自分を恥じた。
荒れていく心、握る拳がギリリと硬く締まる。
呆れた態度に目には悔しさからの涙が溜まる。*]
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