[今この青の向こうで。おそらくウルケルも会戦の準備をしているのだろう。 譲れぬ自由を胸に、 かつての――… 祖国《オルヴァル》と同じように。そんな物思いが、唇にひとつの音色を呼んだ。自由という名の歌を。あまり上手くはない低い声で… そっと大事に、口ずさむ*]