[報告を終えるとジャンからのねぎらいの言葉をかけられる>>118
部屋に入った途端敵意のこもった目を隣にいるコンラートに向けているカークに、苦笑が洩れる。とても分かりやすく…分かりやすい故に、いきなり鋏を投げつけてくるような人物ではないと思えて。
そしてこの司令塔で調べ物をする許可をもらえた事に安堵しつつ、守りを頼まれれば自分に戦闘能力がないと分かっている故に大丈夫なのかそれで、と自分で思いつつも頭を下げて指示に従うことを示してみせる。
言われた通りの席に陣取り、あちらこちらから色々な資料を引っ張り出して頁を捲り――名簿は大したことは書いていない。身上書には“リヒャルト・レーデ”の年齢、家族構成などが記されている]
……。
[家族構成の中に何かをみて、ふと顔が綻ぶ。近くにいた“リヒャルト”に、書類に顔を落としたままで聞いてみる]
兄弟って、どんなものなんですか?