― 水軍旗艦『八幡』・甲板 ―[ アデルが、とりあえず水のかからぬ場所まで避難したのを確認すると>>201男は、船縁の柵に片足を掛け、左肩に抜き身の刀を担ぐ。 ]はっ![ 短い気合いと共に柵の上へと身を運び、細い足場を駆け抜けながら、波間から伸びる船幽霊の腕を撫で斬るように揮う。 ]