― 『世界軸』上層・『深淵の間』 ―[先導するように歩いていたパートナーとは、いつの間にか横並びになっていた。 そうして、対峙した倒すべき相手。 再び前に出ようとするこちらを、呼び止める声があった>>180][杖の一振りと共に生み出されたのは、こちらを包む水飛沫の如き輝き。 それが己の力を高めるものであることは、説明されずともわかった] ――ありがとう。[振り向かぬままに礼を言って、闇竜の前へ躍り出る]