また公国側が此方の魔道具到着を、指を咥えて待ってくれるとは思えません。あちらからすれば、到着前に決着をつけたいところでしょう。激戦で国力が低下しているのは、公国も同じ。もし仮に公国も同じように――戦術的勝利あるいは引き分けを望んでいるのであれば、尚更、自国の前進拠点まで攻め込ませはしないでしょう。全力で阻止に掛かる筈です。