― 天上宮・城下 ―
[差し出した手は、受け入れてもらえた様。
ふわりと笑みを返されれば、少しは安心して貰えたかと安堵の息を零したものの。
こちらの名を聞いて、困ったように短い言葉で返されると、ちょっとだけ眉が下がって]
…そんなら、お名前決まるまであだ名使うてみたら?
例えば、くぅちゃん、とかどないやろ。
綺麗な紅色やし、可愛い声やから、くぅちゃん。
[呼び名が無いと不自由だし、ちびちゃんとかはちょっとあれかな、と思ってあげてはみるも。
我ながら安直だと思いながら、小さな子の歩みに合わせてカスパルが居た方に歩を進めた*]