人狼物語−薔薇の下国

389 ルー・ガルー戦記 8 〜海峡攻防戦〜


船を愛する領主 ウェルシュ

―戦場の前―

 ――……今、話しかけて良いかな?

[薄暗くなってきた空を見つめながら、ウェルシュは呟く。
ヴィクトリアの気を散らさぬよう、小さめな声で。]

 さっきの話なんだけど……

[>>186 さっきの話というのは、何を指すか想像に容易いだろう。
若し戦火が直ぐ傍にまで迫っていると悟れば、口を閉ざすし。
そうでなくとも、彼女が操舵に集中しているようならば、それ以上語ることはないだろう。
然し、もしヴィクトリアがこちらに意識を移してくれるならば、]

 ……。そうだね、色々言いたいことはあるけれど。

[正直なことを言うならば、もっと早くに言って欲しかったとか。
何故、姉は自分に手紙は寄越さず、ヴィクトリアだけに連絡をとっていたのか。
(これは若しかしたら、彼女ではなく母の所為かもしれないが。)
色々な想いが、言葉にならない言葉として喉元を駆け巡ったが、]

(225) 2015/11/09(Mon) 01:11:53

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