[飛びずさった反動で地に短く線が描かれる。
摩擦熱に眉を潜め、しかし手をついている暇はない。
刃が落ちてくることを見越し地を転がると即座に起き上がり]
ヴィダン族レイナルドが長子、
エドルファス・ハーウェン!!!
独立解放軍盟主より一隊を任された将として、
貴君に一騎打ちを申し入れる!!
[剣を抜き放ち、そこで漸くと名乗り上げる。
ざっと弓騎兵隊の矢先が今度は敵将に向くも騎兵の輪はさほど距離無くそこに在る。
そも、受け入れられなければ、終わりだ。
弓騎兵隊に任せ歩兵に紛れる道も念頭にありながら、
ひとり地に立つ様は精一杯の強がりにも等しい。
…背筋を汗が伝う。//]