―宿外→中―
[宿を出て、玄関のあたりで思い出にふけっているうちに身震いをした。いくら晴れたとは言え、やはり外は寒い。頭どころかすっかり体が冷えてしまった]
あー…何やってんだかな。
[舌打ちをしつつ宿の中に入った。シモンに呼ばれた通り避難部屋に行こうとして、ふいに前彼とそのうち一杯やろうと話したことを思い出す。
こんな状況だ。余り褒められたことではないのは分かるが、どうにもアルコールに頼りたい気分だった。
こっそり酒を拝借しようと食堂に向かうと、ぶつぶつ何かを呟きながら飲むディーターが見え>>176>>177]
…何やってんだあいつ。
[呆れたように近づき、頭を小突く。]