[目覚めたばかりの吸血鬼の本能を抑え付け血を欲する欲を抑え付けた身体は、精力を取り戻す為の休息では無く、生命を維持するための「休止」を求めていたようで、>>218膝を借りて目を閉じた瞬間一気に身体が重くなり、動けなくなった。
けれど、未だ、限界ではない。動ける筈だ。
自身の身体の限界を量る機会に否応なく恵まれた子供時代の勘で推し量れば、動かねばならぬ時の為に大人しく意識を手放した。
無防備な身体を預けるのは、相手が彼であるからに他ならない。
貴方になら、この身を奉げる事も厭わない。
けれど、彼はきっと受け取らないだろう事を理解していた
それを「寂しい」と感じてしまう自分はきっと何処かが壊れている]