……悪魔への願いの対価など理解している。
元々自害するつもりだったのだから、いくらでもくれてやろう。
贄が必要なのだろう。
[ジェフロイの腕の中から、再びベッドの上へ突き倒される。
抵抗する余力も無いので、体勢を立て直す事も無く
力なく仰向けになって彼を見上げた。
死ぬだの死なないだの、言っている事が矛盾だらけで滅茶苦茶だと
オズワルド自身良く解っている。
しかしそれはジェフロイにもぶつけたい話でもある。
貴様にとっての花嫁とは、一体どの様な存在なのかと。
悪魔の認識に於いての婚姻はどのような仕組みで成り立って
いるのかと。
聞けば聞く程花嫁の存在が軽く思えて。
何故だか、意味も無く胸の奥がちくりと痛んだものだから。*]