[あれは。と、思えども今更戦場で揺れるような心ではない。>>129 かけよる先の姿が二つに増えようとも。前方で此方に向けて銃を構える仕草に構わず、真っ直ぐにその姿に直進する。ニ発の銃声に、後方は振り返らぬまま走り込む馬影は、直後煙幕に包まれた>>166。白く濁った視界の中で、抱かれていた人影が地に横たわる。>>143]─────。[弔うような間は隙になる──ここでは>>160。呻く影へ向けて走りながら、その姿に向けて厚刃の曲刀を構える。]