[広間からひとり、ふたりと人が消え、
話に区切りがついたところを見計らい、
酒のグラスと瓶、それにカップを下げる。]
さあて、それじゃアタシも部屋で休むかねェ。
年の割に身体は動く心算だけど、
いかんせん荷物が重いわ距離はあるわで一寸疲れたみたいだ。
もう先客のある部屋はどこだい?
空いているところを適当に使っていいんだろ?
[念のため、周囲の人間に部屋の割り当てを問い、
それらを参考に、空き部屋を探して収まることになったろう。
途中で出会ったローゼンハイムには、
旅人が一人監視場を移ったことを聞かされもしたが、
挨拶をしそびれた、との感想ひとつ置いて、就寝を告げた。**]