人狼物語−薔薇の下国

144 クルースニク、襲来!


公弟 ヴィンセント

 
 彼女を殺してしまっては──彼女は魔物との戦いに殉じた乙女として列聖されてしまうだろう。

 それでは、本末転倒だ。
 私は、彼女を神の贄という運命から解き放たんがために、闇の洗礼を施したというのに。


 否──
 すでに、ユーリエは自らの裡に独自のものを宿していた。
 私の行為はそれを裏付けたただけのこと。


[ヴィンセントの預かり知らぬところで、元使徒もまた、呪をかけた。>>193]

(224) 2014/02/26(Wed) 23:20:52 (enju)

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