[赤に染まった爪は振り下ろした姿勢のまま、笑みを返し]そのレイピアも後で一流の精霊術士に頼めば生まれ変わるんじゃないかい。[自分の身を裂き、血をまとった刃を一度視線でさしてから、視線を受けてわずかに身構えるように顎を引く。顎を引く前に見えたもの。その視線を受けた首輪は、首元にあるものを隠すようでいながら、その隙間は突くに適した相手の武器ならば狙えなくもないものだっただろう]