[きっぱり言いきりながら、改めて鈍色の海龍を見やる。現れたそれは明らかに不機嫌とわかる様子で両水軍を睨みつけていた] で、あれ、どうすればいいんだ? 『力を削ぎ落して、その上で……そうですわねぇ。 逆鱗を砕けば、形を失わせる事はできるかと思いますわあ。 ……あとは……』 ……あー。 その先のやり方は知ってる。 知識の上ではあるけれどな。 ……人間がアレやる機会が巡ってくるなんて、思ってもみなかったが。[はあ、と零れ落ちるのは大げさなため息]