なん、っ!!![眼前に迫る敵騎兵に双眸を瞠る。 そこに来て漸く、敵兵が一極集中で自分を狙いに来たと理解が及ぶ。 及ぶ、が、このままでは突撃からの激突は免れない。 剣を抜けど数が数だ、受けきれはしない。] く、っそ!![刹那、鐙を外し跳躍した。 騎乗したままでは的になるだけだ。 馬を捨てる形、どうあっても悪手だが、咄嗟に身体は動く。]