星司…足、インターハイに響いたりしない?
[移動しながら、つい口に出たのは、星司に異世界の話をねだって聞いた、彼が出場するという競技会に、自分がつけた傷が影響しないかという懸念。
これから治療すれば傷は治るはずとは思っても、なんだか心配だった。
実際、傷を庇って走りに癖が出るようなこともあるかもしれないわけだが、星司はどう答えたか。
いずれにしても前向きな返事だったことは間違い無いが]
ボクも、星司を応援に行きたいなあ…
[そんな会話の端で、ふと零れたのは小さくて大きな願い。
世界樹を救い、危機が去れば、星司達異界の御魂は、元の世界に戻る筈と知っていたから。
いずれ避けようも無く来る別れの時をただ悲しむつもりはなかったけれど、離れがたい想いが、そんな願いをウェルシュの胸に生んでいた]
応援に力入れすぎて、竜巻起こしちゃうかもしれないけどね!
[沈みそうになる気持ちを建て直そうと、そう続けたのは、わりと冗談になっていなかったりするわけだが*]