…。
[けれどもクララ>>179に対しては、何をどう言ったらいいか分からなくて、すっと視線を外した。
”人狼と何も変わらないじゃない。”という、冷めた口調が耳に突き刺さる。
むしろ生きる糧を得るために止むを得ず人に手をかける人狼よりも、犠牲者を増やさないためと大義名分をかけて、人か人狼かを問わず命を奪う人間の方が余程酷いと思うし。その中でも人でありながら人狼に手を貸す自分は、誰に言われなくとも一番罪が重いと感じている。
明らかに動揺しながら、結局ペーターのときとは違い、何も答えることができないまま。図書館に行こうと告げるクララ>>180と、身を翻したペーター>>214を見送るだけだった。]