[さすがにこんなにもかかるとは思っていなかったし、こんなにも体力のいるものだと思っていなかったので、ぐったりとなる。
その為に最終的には全ておまかせになっていたのであった。
そのおまかせの中には、もちろん主のネクタイとチーフも入っていたのである。
買ったものは、あとで部屋に届けてくれると言う。
なのでやっと店を後にし、部屋へ戻る道を歩きながら、こうして一人で自由に歩くのは久しぶり。
どこか適当なところに寄って来たとしても、きっと咎められる事はないだろう。
だからと言ってどこに寄るかと言う発想はない。
どこに寄っても、場違いに感じてしまうからである。
またあれから2時間以上。
主が仕事をしているのならば、そろそろ休憩を入れさせるべきである。
その事もあり、部屋へと急ぐのであった]