今話題の地下室を、是非一度見てみたいと思って。ずっと隠され続けてきた地下室だなんて、夢があると思いません?[取って付けたような理由だけれど、きっと彼は深く追求しないであろう気がしたから。スカートを翻しながら、踵でくるりと半回転。そのまま、ステップを踏むみたいに数歩、書斎の中央へ向けて足を進めた]だから私、もう地下室を覗きに行ってきますね。手を差し伸べてくれて有難う御座いました。[半ばで再びくるりと反転、大男の方を振り返り、足を止めて頭を下げる]