[それでも、やはりトールの言うことを聞いてしまうのは、彼に心酔している故なのだろう。広げられた両手に身をゆだね、馬を降りる。] …………トール先輩は、俺を大事にしすぎです。[他の上級生達からは、殺しても死なないとか、叩いても潰れないとかそんな扱いなのに。もっとも、叩かれる度に叩き返してきたからに他ならないが。]