人狼物語−薔薇の下国

390 【誰歓】だから村建てさんガス機な村その12【完全ネタ村】


遊牧民 サシャ

暇だからー、何か置くー。

雨が降る夜、暇を持て余していた3人は、出ると噂のトンネルへと、肝試しに向かった。

トンネルが見えて来た所で、怖がりなCは「帰ろう」と言い出したが、
「せっかく来たから」、「雰囲気もあるから」と、強引なAはそのまま車を走らせてしまった。

時間が時間だからか、あるいは噂のせいなのか。他には車が一台も見当たらない。
なのでこれ幸いと、Aは敢えてゆっくりとトンネルを潜る。
それには勿論怖い物見たさもあり、又、Cをからかいたいと言う悪戯心もあっただろう。

ともかくそうしていたにも関わらず、そのままトンテルを抜けてしまった。

「どうせもう一度潜らないと帰れないから」と言う理屈でまた潜ったものの、やはり何も起こらない。

一方雨は強くなって来たのか、車を叩く音が強くなって来た。

結局「つまらないから」とまた何往復かしている内、BとCは「もう帰ろう」と言い出した。
不審に思ったAは、出口が見える辺りで車を止め、「どうかしたのか?」と聞いて見た。

最初は、こう言う物が好きなBにまで言われた事で、てっきり飽きたのかと思っていたのだが、2人は明らかに怖がり、震えていた。

『もしかして何か見えたのだろうか?』と言う期待と不安を込め、「何か見たのか?」と聞くが、2人はただ「帰ろう」と言い、カタカタと震えるばかり。

その異様な反応には流石にAも怖くなり、帰ろうと思うものの動揺で上手く車を出す事が出来ない。

雨はそんな彼らを嘲笑う様に、一層強さを増し、耳障りな音を響かせていた…。

(223) 2015/11/17(Tue) 17:54:48

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