[脇腹のよこ、鱗のない地肌を滑る刃は、切り裂くよりも擦り切るに適したその性質を現すように胸元あたりまでを通り、その細い軌跡を赤く残していく]っ…[服の切れ間から覗く赤い筋は、じわりと滲む赤で広がり服の内に垂れ落ちるそれはゆっくりと付近の布地を赤に染めていく]