……っ! こいつは……![ぐるぉぉぉぉぉ、という咆哮が響く。割れた卵から現れたのは、鈍色の龍。それも、海龍と呼ばれる類のもの] 『……あー。この海域で、一番強い存在を模したようですわねぇ』[いつの間にか傍らにやってきていた水霊が呟く] いや待て、それってつまりアレ、東海龍王の姿写してんのか!? 『さすがに、それはありませんわぁ。 ……まあ、近しい眷属ではありますけれど』 いや、十分でかいぞその存在。