『何やってるんですか代将?!』『若さアピールなんて必要ないですよッ!』[と叫ぶ部下の声が、下の方で聞こえたが。聞かなかったことにして、いつもより高い位置から――広がるウルケルの大海原を眺め遣る。 ただひたすらに、青かった。 何処か懐かしさを憶える海のいろ。前方にある微かな島影、あれがリオレ島だろう。それ以上のもの…具体的には敵艦隊までは、此処から目にすることは出来ない。]