さて、とにかくメル兄さんのとこに行かなくちゃ。あっちで良かったよね。
[やがて、元の世界樹の枝の上に戻り、最初に目指すのはメレディスの待機しているはずの簡易休憩所。
風の乙女の力を借りれば、移動にそれほど時間はかからないはずだったが、痛みが増しているだろう星司には気遣わしげな視線を向ける。
しかし大丈夫かと聞いても、返る答えは判り切っていたから、尋ねることはせず、ただ先を急ぐことに専念した]
『私、先に行って、メレディスに知らせてきてあげるわ』
[そんな二人を見て、仕方ないわね、という口調で風の妖精が先行して飛んでいく]
ありがとう、セイン!
[メレディスが休憩所を離れていたとしても、これで合流は叶うだろう]