…まともな人がいてくれて良かったわ……。
あぁ、申し遅れたわね。私はアイリ、此方はシルキーというの。
貴方は?
[穏やかに微笑んで、フレデリカの名前を問う。
―が、次のシルキーの言葉にぽかんとしてしまったのは悪くないだろう。
まさか、それすら知らなかったとは。]
……シルキー、この見合いが終わったらちゃんと教えて貰うのよ?
[将来が不安すぎて、いっそ清々しくなってしまいそうだった。]
洗う時に教えた方が早いだろうから、その時に教えるわ。
まずはゆっくり、寝ない程度に体を休めて?
[勿論寝ないように釘をさすことは忘れず、体を休めるよう勧めた。]