―回想:花屋―
[視線>>212は気付いていたけれど、花を選んでいたからね。
ま、どうやらサボり魔だ何だって噂が流れてたみたいだし、そんな男が花選びとか意外だったのかもな程度>>109。
白い花がある。
初めての会話でそう言われたけど、首を横に振って短く返事。]
いやぁ、今回はこれで充分
……ああ、でも小振りの白い花があるなら、今度はそれを貰おうかね
[白百合みたいな大輪の花も。
ジャスミンみたいな香り高い花も。あいつには似合わない。
ぱっと見でわかるような華やかさなんかなくていい。
そばにいる奴が、華があることに気付ければいいような。
そんな女だったから。
注文したからかねえ。
それからやけに淡い色の花が並ぶようになったんだっけ。
わざわざ選びやすいようにやってくれたのかどうかは、定かじゃあないが。
淡い色の多い花屋の常連になるのは、道理だったんじゃあないかねえ。*]