人狼物語−薔薇の下国

263 修学旅行試験


申 炉 ロー・シェン

[帰り道すがら。誰もいない空間に話しかける一人の女生徒の声に、ちらりと視線を投げかける。
名前までは知らなかったが、神社の娘だとか、いつもあんな風に独り言を話しているという噂だけは知っていた。

友達がいない寂しさから架空の友達と話しているのか。
それとも自分には見えないが存在する何かと話しているのか。

どちらにせよ、進んで関わる相手でもないだろう。
視線を進行方向に戻し、袋を開けてグミを頬張りつつ足早に自分の席へと帰る。戻る前に、大河には見られないようグミとお菓子はポケットに詰め込んで。
新幹線が止まったら、級友がごった返すのを見送ってから悠々と外へと荷物を運び出した。]

(223) 2014/10/17(Fri) 22:59:28

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