その犬が望むなら…か。一緒にいたいと願うのか…処分されたいと願うのか。判らんな…。[その犬がそれを望めるほど意識を保っていられるか怪しいが。言葉を飲み込んでざばっと湯からあがる。湯から出る際に、わざとシモンにお湯を掛けて]朝から面倒掛けた礼だ。ありがとう……。[悪戯子の様に笑って脱衣所に向かおうと背を向けて]シモン、お前は…その2人の元に…いや…。皆そろそろ談話室に集まっているだろう。行くか。[途中で聞くのを止めて、着替えて談話室へと]