[ユーリエ>>192の意識が此方に向くと
僅か驚いたように翆玉を瞠る。]
…………。
[肯定も否定もしない。
実際の所、バルタザールに怪我を負わされたあたりで
された覚えはあってもした覚えはなかった。
語る必要のない事と思えば言葉は失せ溜息だけが零れる。
どうして、に答える為の言葉も心当たりない男にはわからない。
彼女の肩から、落された白。]
君は私をどのように思っていたのか。
[少なくとも幻滅されたなら滅ぼすべき魔というだけではなかったろう。]
魔と呼ばれる者にまで心砕いていては
君の心がもたなくなる。
[微かな呟きを落した。]