人狼物語−薔薇の下国

68 Es2nd― 緋の世界に滲む月 ―


気儘な猫 カレル

…――だが、少し違うな。
生憎と、「カレル」にとって重要なのは、クレステッドが如何されたかじゃねぇ、今、独りで居る事、だ。仇なんてどうでもいいんだよ。

「あの日の続き」で一晩可愛がってやりゃあアンタだけの言う事聞くかもしれないぜ?

[あの日の続き、…――きっと気紛れだっただろう彼が、覚えて居るかは判らない。けれど、礼にと彼を路地裏に引き込んだのを自分は覚えている。跪いて彼のベルトを解き、彼のものにむしゃぶりつこうとした。
そんな礼の仕方しかあの頃のチャールズは知らなかった。

そして「自分」はチャールズに自身の死を思い起こさせる切欠となった「これ」を渡した彼を余り好ましく思っておらず、だから長らく借りた侭だった謝罪と礼をする気は、生憎と無い]

……ま、「カレル」は暫く起きる気はなさそうだがなァ。

アンタの可愛い子ちゃん、此処に置いてくぜ?
…確かに返したからな。

[ドアノブに引っ掛ける形で、裸身の自動拳銃を其処に置き去りに、踵を返してその場を後にしようと――…*]

(222) 2013/10/07(Mon) 00:33:13

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