君にわかるように言うならば、
「 総会の席で使う予定だった資料 」かな。
[ 再び口を開いた時には、
彼だけに通じるニュアンスで簡易的に説明をして口を噤む。
それ以上言うことは何もないよ、といった体の態度だった。 ]
…必要があると。
それじゃあ送るから受け取り給えよ
それと――クレメンスか。
あの"おじさん"に連絡を入れるのも忘れないように。
[ 彼の上司かはたまた同僚か――を
悪し様に言った事で不愉快な気分にさせたようだったが
そんなことはこの学者の知ったことではない。>>194
正直な気持ちを口に出して何が悪いと言うのだ。と。
むしろ開き直りにも近い気持ちを抱いてすらいる。 ]
兎も角、あのおじさんとはぼかぁ合わないんだ
いいか?僕は、絶対に、連絡係を、しないからな!
[ 一言一言区切って固い意思を伝えればふんすと口を結んだ。
子供じみた反応はもしかしたら面倒だと思われたかもしれない。 ]