『……運命を変えるには、相応の対価が必要。 それすら跳ね返せる資質を持っているとしたら、その魔女は神の領域に足を踏み入れてるわ。』[“誰かが殺される”その運命を変えるには、それに代わる代償が必要なのだと契約者は言う。][たとえば、本来の世界で殺害された誰かの死を、強引に回避させたとして。代わりに、別の誰かが殺害されてしまうのだと。死んでしまった誰かを死ななかった事にし、別の誰かも死なせない。それが可能なら、世の中は理不尽な死に溢れてなどいない、と。]