人狼物語−薔薇の下国

65 ルー・ガルー OROCHI


戦場の狼 トール

[鎧を削る的確な一撃が見舞う。
跨がる鞍に重みがかかる。

だが、その刃が肉を裂き骨を断つことはないと自負していた。
イルマの鎧にそれだけの信は置いている。
そして、自身の受け流しと騎乗でのバランスの能力もまた計算の内だ。

エストックなどの刺突武器ならまた対処も違うが、太刀ならば、喰らったうえで、こちらの攻撃を乗せる算段。]


 ──おぉオ…!


[遠吠えにも似た声をあげ、下から擦り上げる刃。
攻撃を止められることはなかったが、機先を制する攻撃を受けて、必中のタイミングはズレた。
ゆえに、刃はタイガ自身ではなくその乗騎へと向かう。
そのままタイガごと橋下へ叩き落とさんと疾風が唸った。]

(222) 2013/09/22(Sun) 23:43:17

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