[そうして迎えた決行の日。先に知らされていたから、驚きや動揺は少なかった。父を案ずる気持ちはあれど、旅暮らしの頃から常に何かあった場合の覚悟を求められていたから、どうにか押さえつける事はできていて] ……オクティ。[むしろ、案ずる気持ちは、こちらの服の袖を握って離さぬ友へと向いていた。>>186]