ー回想と思惑:友達>>214ー
[自分は思えば平凡な人間だろう。
元気で明るい両親の元、穏やかな戦争もないこの国で生まれ育ち、平和に過ごしていた。
そんな自分が非凡と出会ったのは少年時代、愛犬ロロットの散歩をしていた時だ。
こいつは何故か自分には懐いていないのかそれとも下にみているのか。
散歩のときにはぐいぐい自分の前に出て。]
あっ!こら待てよロロット!
[リードを引っ張るロロットをあわてながら追っかけていれば、
腹を抱えて笑う銀髪の青年]
う、うるさいなー!!お兄さんがじゃあ散歩してみなよっ!
[頬を膨らまして抗議したものの、男は見事にロロットを懐かせて。
其れが更に頬を膨らませる事態になったのは言うまでもない。
これが、今は悪友とも称してもいいだろうクレステッド=ローティナーとの出会いだった。]